し
しとむきあう
ぼくは夏場遠征がふえる
いま、飛行機のなかでこれを書いていて
離陸するときにかならず考えることについてメモしておく
ぼくは離陸着陸の車窓がだいすきで
似たり寄ったりなのにほぼ毎回カメラを回してしまう
キラキラとカラフルな点々が描かれた道をゆっくり進む
ぼくは夜景にはさして興味がないのに
滑走路のキラキラがだいすきなのは
ある一点を過ぎて、それが秩序のあるキラキラだとわかり
その秩序の中をまっすぐにまっすぐに
徐々に加速しながら駆け抜けて
ふっと浮く
しばらくすると
そのキラキラたちの全貌が見えてくる
という
秩序と向き合う過程に
とても心落ち着くからである
特に昨今の公共交通機関は
以前にも増して静けさが支配していて
よる、雲の上に点滅する存在証明と
空を切っていく、しずまった気の集合体
はい、みなさんいきますよ
準備はよいですか
いろんな記憶がよみがえり
いつかそれは大きな模様になる
その曼荼羅を眺めながらこのよを離れてゆく
そんな風に去れたらとおもう
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